ヘイケボタル|繁殖・産卵
繁殖・産卵
分類・コウチュウ目ホタル上科ゲンジボタル属
学名・Luciola lateralis
分布・本州・四国・九州
サイズ・10mm程度
特徴・日本のホタル類を代表する強発光種。成虫は十字型の黒斑が目立つ赤色の前胸と黒色の鞘翅をもち、配偶行動に光を利用するため大きな複眼をもっています。同所的に見られるゲンジボタルより速く明滅する発光パターンを持ちます。主たる生息環境が田圃や湿地であるためゲンジボタルよりも減少傾向が著しい種です。
- 繁殖
- 幼虫期間は餌が豊富な環境であれば9ヶ月。初令幼虫がゲンジボタルよりも大きく、
また食性もより多食性を示すためサカマキガイやタニシ、レッドラムズホーン等でも使用できます。野外の観察例で貝類がほぼいない環境での発生も確認されており実際かなり食性は広いようです。幼虫は飢餓にも強く、満腹状態からであれば100日程度耐えることもできます。
- 産卵
- 野外では水際に生えたコケに産卵しますが、飼育に際してはウィローモス等でも代用できます。湿度は完全に乾かないように調整し、また孵化後すぐに幼虫が水中に潜る
ため可能であれば水際に配置します。産卵数は100程度で常温であれば2週間以内には孵化します。